LED照明で植物栽培 Q&A

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初級編
※このQ&Aは一般の方にも分かりやすくするために、専門的な内容は控えています。
Q. 植物工場とはなんですか?
植物工場とは、施設内で植物の生育に必要な環境を作り出し、計画的に植物を栽培するシステムです。きのこやもやし、スプラウトの生産現場では既に普及していますが、近年の食の安全への関心の高まりや、食料自給率の低下、農業の高齢化などを背景に、野菜作りの現場で広く注目を集めています。

植物工場には「完全制御型」と「太陽光利用型」の2種類があります。
完全制御型・・・植物の生育環境を完全にコントロールした屋内施設で栽培。太陽光の代わりに、蛍光灯、LEDなどの人工光を用います。
太陽光利用型・・・太陽光を利用した温室などで、温度・湿度など生育環境をコントロールしながら栽培。雨や曇りの時には人工光を補光しながら計画的な生産を行います。

※キーストーンテクノロジーでは、植物栽培のために開発したLEDを利用しています。そのため、家庭で使える栽培キットから事業向けの植物工場までの総称として「LED菜園」と呼んでいます。
Q. 水耕栽培とはなんですか?
畑で育つ植物は、土に根を張り、土を介して水・酸素・養分を吸収して成長します。一方、水耕栽培とは土の代わりに水で植物を栽培する方法。植物は水中に根を伸ばし、水に溶けた酸素や養分を吸収します。植物にとっては「土の抵抗を受けずに根を張れる」というメリットが、生産者にとっては「養水分管理が容易で成長が早い」、「土を介する病気や害虫が発生しにくく無農薬で栽培しやすい」、「土作り不要なので未経験者にも取り組みやすい」などのメリットがあります。
Q. なぜLEDで植物が育つのですか?太陽光でなくて大丈夫ですか?
古来より"お天道様の恵み"として崇められてきた太陽の光。その正体はどういったものでしょうか?
太陽の光は「可視光線」「紫外線」「赤外線」が混ざった状態で地球まで届きます。可視光線は人の目に見える波長。可視光線より短い波長が紫外線、長い波長が赤外線です。このなかで植物が成長に利用しているのは可視光線、つまり光です。光には色がないように見えますが、これはいろいろな波長(色)が混ざっているから。それぞれの波長を分離すると、人間の目には7色に見えます。
最近の研究で、植物はこれらの光のうち、特に赤色を吸収して光合成を促し、青色を吸収して実や葉を形成することがわかってきました。そのため、特定の波長のみを選択的に照射できるLEDを用いることで、太陽光のない場所でも植物は健康に成長することができるのです。
ちなみに植物が緑色をしているのは、緑色の波長を吸収せず反射しているからです。
Q. LED菜園ではどんな野菜でも育ちますか?
どんな野菜でも育ちます。
※ただし弊社の多段式菜園装置は、高さや水槽の深さに制限があるので、背の高い農作物や根菜類は制限を受けます。また、根菜類は水中では自由に育つので形は整いません。
Q. なぜLED菜園では無農薬栽培ができるのですか?
農作物の病気の7割は土を介したものといわれます。また、害虫は土に卵を産みます。そのため水耕栽培を利用するLED菜園では病気や害虫が発生しにくく、屋外からの害虫の侵入を防ぐことで無農薬栽培が可能になります。
Q. LED菜園で育った野菜の栄養価はどうですか?
農作物の種類や栽培環境により差はありますが、LED菜園で育った野菜は、露地栽培に比較して栄養価が高くなる傾向があります。これは、水耕栽培により植物が栄養を効率よく吸収・利用できるためと考えられます。
たとえばLED菜園で栽培した小松菜と市販の小松菜を比較するとβ-カロテンが2.2倍、総ポリフェノールが1.7倍、葉酸が2.0倍高いことがわかりました。(神奈川県産業技術センター 受託研究報告書09-83より)
Q. LED菜園はなぜ省エネ型といわれるのですか?
植物工場で利用されている人工光源の多くは蛍光灯ですが、LEDは消費電力が少なく、長寿命なのでエネルギーを効率的に使うことができます。
また、蛍光灯や一般的なLEDは、複数の波長を組み合せで白っぽい色の光を放っていますが、植物が成長するためには赤や青など特定の光があれば十分です。それらを選択的に照射できる弊社のLED(トルネードACE収穫ACE)は、植物の成長に必要十分な光だけを照射することができるので、少ないエネルギーでも効率よく植物を成長させることができます。
Q. そのほか、LED菜園にはどんなメリットがありますか?
LED菜園では、水を循環して再利用するため、栽培に使用する水が少量で済みます。また、栽培面を棚状に重ねることで小さなスペースにも設置でき、都市のオフィスビルなどでも野菜作りができるようになります。消費地で野菜を作ることは、食料自給率のUPやフードマイレージの極小化にもつながり、CO2排出量を低減し、環境負荷を抑えた持続可能な農業生産につながります。